実測値はおおよそ900MB~4Gbps(Gigabits per second)
YouTubeのスマサポというチャンネルでWi-Fi7の速度を実際に検証していたのですが、900MB~4Gbps(Gigabits per second)というのはスマートフォンを使用しての実測でした。
Pixel9やiPhone16など4機種でそれぞれ計測した値です。ルーターはBuffaroの上位機種で型番18000でした。Buffaloの上位機種の格好はいかついアンテナが4本立っていていつもエバンゲリオンを彷彿とさせます。
ちなみにWi-Fi7の最大速度といわれる理論値は46Gbpsだそうです。あくまでも理論値なのでWi-Fi7を開発したような、何もかもが最良の環境で出せる速度ですから実際にはそんな速度を出すのは不可能です。大体そんな速度を提供しているプロバイダがありません。今回の実証も10Gbpsの速度の回線を使用しています。
Wi-Fi7の特徴としては今までの2.4GHz帯、5GHz帯に加えて6GHz帯が加わったことです。電波は周波数が大きくなるほど早く届きますが遮蔽物には弱いという特性を持っています。
そして今までのWi-Fi6までは2.4GHzか5GHzのどちらかの電波を使ってやり取りしていましたが、Wi-Fi7では3つのすべての電波を使って通信も行えるマルチリンクと呼ばれる技術を使っているようですがそれは状況によって電波を2.4と6とか5と6とかその時々で変えている場合もあるそうです。
最大帯域幅(電波の道の広さ)も320MHzとWi-Fi6の倍になっていますがそもそも受信する側のスマートフォンがそんな幅広の帯域には対応しておらず現在ハイエンドと呼ばれる高級モデルでも帯域幅は160MHzです。
そのようなわけで、iPhone16 PROで900Mbps他の機種では4Gbpsまで出た機種もありました。
しかしこの速さも壁1枚隔ててしまうと900Mbps程度にまで落ちました。違う階に行ったりすると200~500Mbpsまで落ちました。やはり壁などの遮蔽物には弱いようです。まあそれでも200Mbps出ればすごいですけれども。私が使っているWi-Fi6では壁は隔ててなくルーターのすぐ近くにいてパソコンでの実測値は110MbpsですからWi-Fi7でiPhone16 PROでたたき出した900Mbpsでもすごい驚愕の早さです。
私の環境とスマサポの環境では違いが大きいのも事実で、ルーターが同じBaffaloではあるものの1万円台の低価格帯の物を使用しているのとパソコンも4年前のものと古くFi-Fi6どころかWi-Fi5に対応くらいではないのかということ、それにインターネットの回線が私の契約は最大1Gbpsなのに対してスマサポのは10Gbpsの環境でした。正直言って私が契約しているインタネットプロバイダーは月額3800円と激安のところなのでそもそも回線が遅いかもしれません。
ただし弱点もまだあって電波が時々不安定になることがあるとのことでした。その原因として考えられるのが先ほど述べたその時々で使用する電波を自動で変えるマルチリンクにあるとのことでした。電波の切り替えに時間がかかって不安定になることがあるのではないかとのことです。
最後にスマサポで言っていたのは実用レベルのことを言ってしまうと900Mbpsとか4Gbpsとかいう速度は大容量ファイルのダウンロードくらいの時にしか恩恵を受けることがなくそれでいて不安定になることがあるので普段使いでは安定して通信できるWi-Fi6でもいいのではないか、もっと言ってしまうとWi-Fi5でも十分なのではないかとのことでした。
でも技術の進歩というのはロマンと結論付けていました。どんどん技術が進歩していくことにロマンを感じるということですね。