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インターネット通話サービスの現状と課題

通話

前回の記事ではskype(スカイプ)について書きましたが、skypeって何?と思われる方も多いと思います。

それもそのはずで一般の方の利用率は2020年で7.1%しか使用したことがある人がいないからです。

それに比べるとLINEトークの利用率は70%ほどもあります。LINEトークもskypeと似たようなサービスでインターネットを介した音声およびビデオ通話ツールです。

そうしたらインターネットを使った楽天モバイルの楽天リンクの普及率はどのくらいなのか、調べてみたのですが何パーセントという数字は出てきませんでした。

ですので契約者数から割り出していきたいと思います。

2024年6月末時点の携帯電話の契約数は、NTTドコモ、au(KDDIなど)、ソフトバンクの主要3社合計で2億1021万600件とのことでした。

一方で楽天モバイルは2024年10月21日に契約数が800万回線を突破したと発表しました。

これで計算すると全体に占める楽天モバイル契約数の割合は3.8%ほどになりますので楽天リンクのユーザー数も3.8%ほどになるかと思います。ただし楽天リンクをインストールしたスマホがそばにあればパソコンでも楽天リンクは利用できるため利用率はその分上がるかもしれません。

あとは通話品質ですがskypeの方は通話品質はお世辞にも良いとは言えません。前の記事で書いたように必要最低限の音質といった感じで人の声が非常に無機質(感情が込められてなくて事務的な声)に聞こえます。

ですので友達などにかけるのには適してなく下手するとそっけない態度をとられたと思われかねません。

これはインターネットの帯域(インターネットの道幅)が非常に狭いことが原因と思われます。インターネットの帯域が狭くなると通れるデーター量が少なくなるのでそれだけ少ないデーターしか送れずに向こうに届くデーターも少なくなるということで、声というのもデーターとして分解して送るので向こうに届く声のデータも少なくなり、感情表現といった非常にデリケートな言い換えればデーター量をたくさん必要とするようなデーターは届かずに、その結果無機質な声として相手に届いてしまうと考えられます。

これは悪い面といい面があって今述べたことは悪い面ですが、いい面としては帯域が狭いので混雑しにくく一度に接続できる回線数が増えるということです。言い換えると例えば高速道路で3車線の道路では同時に真横並びになった場合に3台しか走れませんが道幅を狭くして4車線にすると真横並びになった場合でも4台の車が走行できるようになります。

その代わり道幅が狭くなった分大型トラックやトレーラーなどは通行不能になります。つまり一度に大量の荷物が運べなくなるということです。このようにして、5車線、6車線と車線を増やしていくと真横並びになった時でも走行できる車両は増えますがどんどん小さな車しか走れなくなりベンツのような3ナンバーの車が走れなくなり、カローラのような5ナンバーも走れなくなり、そして軽自動車も走れなくなり、ついには2輪車しか走行できないような高速道路になります。

そうすると確かに四輪車は全く通れなくなるくらい道幅は狭くなったが、片側8車線になってバイクは混雑せずにすいすい通れます。日本ではバイクが高速道路を走っているのはあまり見かけないので想像しずらいですが、もし大量のバイクが存在するとして考えると、車に邪魔されずにそれら大量のバイクが走れるようになります。しかしバイクに詰める荷物はトラックや四輪車に比べると格段に少なくなります。

これはたとえなので高速道路としては大袈裟な話ですがこれと同じことがインターネット回線の中で起きています。

ここまでskypeや楽天リンクLINEトークなどインターネットを利用した通話サービスを見てきました。

それではドコモやau、ソフトバンクなどの携帯電話はどうなっているのでしょうか。

実はこういった大手キャリアと呼ばれるドコモ、au、ソフトバンクなどの携帯通話でもインターネット回線が使われています。

よく電波の入りが悪いとか電波が3本になったなどということを聞くので、電波でやり取りしていると思われがちですが、電波でやり取りしているのはスマホから最寄りの基地局まででその先から通話相手の最寄りの基地局まではインターネットでつながっています。

ただインターネットといっても先ほどまで話していたskypeや楽天リンク、LINEトークでいっていたインターネットとは違い、ドコモ、au、ソフトバンク各社が自社の携帯電話専用に作った(確保した)インターネット回線です。つまり自社の携帯電話専用のインターネット回線でskypeや楽天リンク、LINEトークの場合は専用のインターネット回線ではなく誰でも使うインターネット回線を使います。例えば皆さんがYouTubeを観たりメールを送ったりするインターネット回線です。

インターネット回線自体をドコモやauがせっせと引いたわけではなくこちらはもちろんNTT東西が引いたわけですが、これを借り切って自社の携帯電話用に使用していて、基地局で受け取った音声データー(もしくはビデオデーター)はこのインターネット回線で通話相手先の最寄りの基地局まで運ばれます。

そして最終的に相手先最寄りの基地局から再び電波に乗せて相手のスマホへ届けられます。

ですので東京から大阪にスマホで電話すると東京ではかけた人の最寄りの基地局まで電波で声が運ばれて、基地局に届いた声は今度はインターネットで大阪まで東海道新幹線に乗ったみたいに運ばれて、そして大阪のかけている相手先の近くの基地局まで運ばれて、最後にその基地局から電波で相手先のスマホへ声が運ばれて相手が声を聞けるということになります。

そして相手がそれに応答すると今度は相手先の最寄りの基地局へ電波が飛び……(以降省略)

ということからもお分かりのように、東京⇔大阪間であっても同じ市町村区内であっても、もっと言えば同じ家の中にいる人同士でも電波のみでやり取りしているわけではないということです。これがよくわかるのが同じ家の中にもっと言えば隣同士で相手に電話をしてみると、実際の声と電話の声とで電話の声の方が遅れて聞こえます。電波のみで通信してるなら近ければすぐに聞こえてもよさそうですがそうならないのは携帯電話の通話の仕組みによるものです。

ここで疑問がわくかもしれません。インターネットで通話するのは楽天リンクやLINEトークなども同じなのに、ドコモや、au、ソフトバンクなどの通話品質や混んでるところでも快適につながるのか。

これは各社ともにお金をかけて十分な帯域(インターネットの道幅)を確保しているためです。3社合わせた契約数が2億回線を超えているわけですからそれに見合うだけのインターネットや基地局の許容量を準備しているためです。

それと各社技術開発をして同時に多くの回線をさばけるようにしたり、より少ないデーターで品質を落とさずにデーターを送るようなことをしています。

このような仕組みのお違いのため楽天リンクやLINEトークとドコモやau、ソフトバンクの携帯電話はつながりやすさや音質、料金に違いが出てきます。

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