Celeron(セレロン)というCPUがあります。
CPUとはパソコンの頭脳にあたるもので、頭脳というからには様々な知的な処理を行うところです。
つまり計算をするところと言い換えてもよいでしょう。
人間でもそうですが頭の回転が速い人はテキパキと早く仕事を行うことができます。
パソコンも同じでこのCPUの性能がいいと早く計算することができ処理速度が上がります。
そこで冒頭に書いたCeleronは「省電力性能に優れ」や「低価格で」などと書いてけむに巻こうとしていますが、メールの送受信やブラウザでブログを書くことしかパソコンを使わないという人以外は、Celeronのパソコンは絶対にやめた方がいいです。
パソコン購入当初は普通に動くと思いますがだんだん遅くなってきて、ブラウザを開くのもメールソフトを開くのも、ユーチューブを観るのも、ファイルの削除やコピーペーストをするのも遅くなっていきます。
定期的に行われるウインドウズアップデートなどは最悪でいつになったら終わるのかわからないほど遅くなります。
GoogleでCeleronについて調べると以下のような文章がありました。
インテルCoreとCeleronの違いは何ですか?
Celeronは、省電力・低価格が魅力のCPUです。 しかし、性能はCore iシリーズに比べるとかなり劣るため、多くのアプリを同時に動かしたり複雑な作業をしたりする用途には向いていません。 インターネット閲覧や文書作成などの簡単な作業、「軽いアプリを1種類しか使わない」など、単一の作業を行うパソコンに適しています。
この「かなり劣る」というのが鍵です。
パソコンはCeleronでなくとも使っていくうちに処理がだんだん遅くなっていくので、買った当初に「かなり劣る」Celeronは1~2年後には「壊滅的に劣る」に変わります。
なんでこんなCPUを未だに発売しているのだろうと思うところですが、世界は日本のように豊かではないところがほとんどなので、そういった国では極限まで安いパソコンでないと中古でも購入することができません。
そういった発展途上国向けのCPUがCeleronです。
こういった現象はパソコンのみならずスマホでも起きていて、日本では当たり前に買っているiPhoneは世界のほとんどの国では買うことができません。価格が高すぎるからです。
iPhoneを多く買っているのは本国アメリカ、中国、日本、そしてヨーロッパです。しかしヨーロッパの割合は低く国民の10人に一人も購入していません。
国民の所有率でいうと日本が中国、アメリカを抜いて断トツの1位で国民の70%もの人がiPhoneを所有しています。
ここまではスマホの話でしたが同じことはパソコンでも起きています。
発展途上国ではインターネットも整備されていないし、そもそもエクセル、ワードをはじめとするソフトウェアも買えないのでパソコンの中身はスカスカです。
パソコンにインストールするソフトは変えないので、学校などインターネットがかろうじて使える場所で、インターネットを通して使える非インストール型のGoogleが提供する表計算のスプレッドシートやドキュメントを使うのでインストールしない分パソコンの劣化が遅くなります。
日本でCeleronのパソコンを使わなければならない祭はソフトはインストールしない方がいいです。ほぼインターネット経由で使うソフトにとどめておくことをお勧めします。